「みどりの食糧システム戦略」ってなに?

2020年10月に野上大臣が会見にて発言し、2021年5月に農林水産省より「みどりの食料システム戦略」の概要が発表されました。

2050年までの30年先を見据えた長期的なビジョンとなっています。

こちらのサイトでは、農業の分野に絞って紹介させていただきます。

「みどりの食料システム戦略」とは?

調達、生産、加工、流通、消費の各段階の取り組みと環境負荷軽減のイノベーションを推進することにより、持続可能な食料システムの構築を目指す。その為に、中長期的な観点から戦略的に取り組む政策方針となってます。

2040年、2050年と10年ごとに達成する目標を設定しているのが特徴です。また、農業の分野では3つの目標が設定されています。

「みどりの食料システム戦略」の背景は?

背景には「国内の農林水産業の生産者の減少・高齢化が進み、今後、一層の進行が予想される中、農地の適切な管理や、野菜・果樹など生産の現場での人不足などが起きている。

また、生産者の減少により地域コミュニティの衰退が問題視されている。

一方で、スマート農業などの新技術の進歩により、労働時間の大幅な削減、規模拡大のメリットを活かした生産コストの低減など、こうした動きも捉えた農林水産業の生産力強化」が存在しています。

「みどりの食料システム戦略」が目指す目標とは?

農業の分野では主に3つあります。

  • 化学農薬の使用量(リスク換算)50%低減
  • 輸入原料や化学燃料を原料とした化学肥料の使用量30%低減
  • 耕地面積に占める有機農業の取組面積の割合25%(100万ha)に拡大

また、10年ごとの目標があります。

  • 2040年 革新的な技術・生産体系を順次開発(技術開発目標)
  • 2050年 革新的な技術・生産体系の開発を踏まえ、「政策手法のグリーン化」を推進し、社会実装を実現

「みどりの食料システム戦略」の具体的な今後の取り組みとは?

化学農薬の使用量(リスク換算)を50%低減について

2040年までに実現すること

  • 総合的病害虫・雑草管理(IPM)の普及
  • ドローンやロボットを用いた防除・除草技術
  • 土着天敵や光を活用した害虫防除技術
  • AI等を活用した土壌病害発病、ポテンシャルの診断技術

2050年までに実現すること

  • 遺伝子機能抑制を利用した害虫防除法(RNA農薬)の開発
  • 植物の生育を促進し、病害に対する抵抗性を向上する資材(バイオスティミュラント)を活用した革新的作物保護技術の開発
  • 病害虫が薬剤抵抗性を獲得しにくい農薬の開発

輸入原料や化学燃料を原料とした化学肥料の使用量を30%低減

2040年までに実現すること

  • 作物の生育タイミングにあわせた肥効調整型肥料の高度化
  • 耕畜連携による環境負荷軽減技術の導入
  • AI等を活用した土壌診断

2050年までに実現すること

  • 未利用資源からの高度肥料成分回収技術の確立
  • 土壌微生物機能の完全解明とフル活用による減農薬・肥料栽培の拡大
  • 画期的に肥料利用効率の良いスーパー品種の育種と普及による減肥栽培の拡大

耕地面積に占める有機農業の取組面積の割合を25%(100万ha)に拡大

2040年までに実現すること

  • 緑肥等の有機物施用による土づくり
  • 水田の水管理による雑草の抑制
  • 除草の自動化を可能とする畦畔・ほ場周緑の基準整備

2050年までに実現すること

  • 先端的な物理的手法や生物学的手法を駆使した害虫防除技術
  • 幅広い種類の害虫に対応できる有効な生物農薬供給チェーンの拡大
  • 主要病害に対する抵抗性を有した品種の育成

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