取材した農家さんをご紹介 Vol.25 株式会社 久保和行商会

広島県広島市にある久保和行商会さんでお話を聞かせていただきました。

本業は自動車の販売業をやりながら、食べる事が好きという思いがあり農業にも携わっています。

自己紹介

 
ゆうと
はじめまして!農業専門ライターの鈴木です!よろしくお願いいたします!
和行さん
こんにちは!久保和行商会代表の久保和行です!よろしくね!

久保和行商会さんでは、メインの農場が宮崎県にあり、お兄さんがやられています。広島県には、和行さんの販売と生産を行っている会社があるので、今回はそちらでお話を聞かせていただきました。

春先はタラの芽、その後は、タラの若い葉を販売しています。それ以外にも、色々な山菜を作られています。更に、作るだけでなく、販売も注力してやられています。

もともと、食品卸で働かれていた経験があり、クビになったことから未練があるのかもしれませんね(笑)と語られていました。

作られている作物について

タラの木は、ウコギ科・タラノキ属に分類される落葉性の低木です。春になって生えてくる新芽はタラの芽と呼ばれ、収穫して食べられます。

タラの芽は「山菜の王様」とも呼ばれ、少し苦味のある独特の味わいがします。タラノキ自体は、日本全国や東アジアの広い範囲に分布しています。

タラの芽

今回取材した時は、タラの葉が収穫できる時期だったので、久保さんに生は辞めとけと止められながらも、生で食べて見たのですが、喉が詰まるほど刺激的な物でした。(加熱調理すると消える)

絶対に真似はしないでください!笑 ほんとに後悔します、、

生で食べたタラの葉

その他にも、今年からキバナオランダセンニチ、朝天唐辛子、山わさび、ミョウガを作られています。
来年は、モミジガサ、ウド、ウコギ、コゴミが収穫できる見込みです。

他にも、花山椒、アマドコロ、アカミズ、アオミズなど山菜を色々試作。ギョウジャニンニクも作られています。

和行さんも聞いた事が無かったぐらい、珍しい物を中心にやられています。

キバナオランダセンニチ

山わさび

ミョウガ

モミジガサ

ウド

ウコギ

コゴミ

アオミズ

ギョウジャニンニク

農薬を始めたきっかけについて

 
ゆうと
まずはじめに農業を始めたきっかけについてお伺いしてもいいですか?
和行さん

農業を始めたきっかけというのはうちの兄が単身宮崎県に就農目的で引っ越していったんですけど内容を見てたら色々大変そうで。会社でその辺を補助したほうが上手い事すすむんじゃないかな。
それぐらいの気持ちで始めました。いつか儲けが出たらいいかなと思いました。収支が取れるようになる目途なんて全く立ちそうに無かったのが正直な所です。

和行さんは、工場、アパレル、広告、営業、不動産、車屋と様々な業界を経験しており、幅広い知識を習得しました。

最後に、働いていた車屋を経験後に独立。更に、食への関心があったことから、農業の世界に入りました。

その中でも、栽培している人が少ない山菜に目をつけ、タラの栽培と販売をスタートしました。

タラの木の畑

野菜の販売について

 
ゆうと
久保さんは、様々な経験をしていると思います。農業の販売はどのような事を考えてやられていますか?
和行さん

販売についてはECサイトは食べチョクでやっています。あとは食品販売の知識を活かして青果卸にも行ってますね。割合的には青果卸の方が多いです。食べチョクは会社の認知度を上げるためと単純に他の農家さんの商品より良い物つくってるから行けるだろ!(笑)と思ってやりました。露地のタラの芽なんて他にないですからね。

タラの木は、利益率は悪くありませんが手間がかかります。

将来的に従業員が入って任せられるようになったら、そこで伸ばしていくか止めるか判断しようと思いながら今はやられています。1つの事業部として捉えるような所までいけるならやりがいに繋がります。

また、青果卸への販売は知り合いをつてに何件か教えて頂き、そこに提案しています。

値段の決め方はもともと流通しているものなら比較して決めて、無い物なら料理人が使いたい値段から逆算して決定。タラの芽は、湯来町という所が近場の産地があるので、そこの値段をリサーチしてそこに合わせていくそうです。

大きさはうちのは不揃いですが食べて貰えば水耕と露地の違いは歴然ですし、日持ちもします。なにより、棘無しの大きな品種って珍しいと商品に自信をもってやられています。

今販売を開始しようとしているキバナオランダセンニチなんかは販売例がないのでまず先に飲食店に直に持っていってリサーチをかけている状態だそうです。お店がいくらなら使うというのが決まれば、青果業者と話して逆算して値段を決めようと思っています。料理店には最終的に専売業者を決めて値段を案内するのでちょっと待っててねと伝えています。

山菜類は日持ちがしないし、クールでの発送になるのでロットをまとめないといけません。

直で売る方が利益は出ますが、クオリティを維持しながら安定して販売するにはパートナーを探す方がいいことであると思っています。

タラの葉

今後について

 
ゆうと
今後の事業展開はどのように考えていますか?
和行さん

今後の目標は農業という事業自体を自立させる事。2年以内の農業法人の設立を目指しています。その中で成し遂げたいことは地域に貢献する事ですね。私たちが販売網を作った商品を地元の農家さんに生産して頂き、買い取る事で現金の収入を増やすことができたらと思います。

和行さん

農業で一番大変なのは売る事です。農協の依頼で作ったとしても沢山出来過ぎたり、出荷がうまく行かなかったら出荷調整がかかっちゃうっていう話を聞いてびっくりしました。だから、きちんと買い取る環境を整備して安心感の中で作物を生産してもらえたらいいなって思います。まずは唐辛子で今年試してみるつもりです。農場周辺がゆずの産地なんで胡椒(青唐辛子)の栽培のノウハウはあるそうです。それも買って貰えたり貰えなかったりで今はやっていない農家さんがほとんどだそうです。今までやって来た事で収入が増やせたら素敵ですよね。そうして地域全体が盛り上がって活力が出たらいいなと思っています。

狩猟もやられています。田舎で畑をやるということは鹿や猪とも闘わないといけません。

終わりに

今回お話を聞かせていただいて、野菜の販売方法など自分にとっても生かせることばかりでした。

農家さんにとっても参考になる部分があったかと思います。

そして、新しいことにどんどん挑戦する姿はかっこいいと感じました。

また、農業以外にも様々なアドバイスを頂けてとても有意義な時間でした。

ありがとうございました☺

広島県で取材した記事

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読んでくださりありがとうございました!

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