ドローンを使って農業を簡略化。農業業界におけるドローンの役割とは?ドローンを使って行う農薬散布とは?

広島県呉市にあるドローンテックYoshimuraさんでお話を聞かせていただきました。

ドローンテックYoshimuraについて

ドローンテックYoshimuraさんは、吉村さんが海上自衛隊を30年務め退職後、民間企業の商船で働いたのちに、広島県で起業されました。

海で人生の大半を生きてきたので、今度は陸で、新しく農家さんを助けれるような仕事をしたいと思いがありはじまりました。

ドローンテックYoshimuraさんで扱うドローンは2種類あります。

東京ドローンプラスの「ヘリオスアグリ」5L

DJIの「MGI」10L 

容量が違うので、液剤を交換する効率が変わってきます。

料金は、10aあたり2750円(農薬は別料金)。近隣の農家さんとまとめて5ha以上になると10aあたり2530円となります。

今はキャンペーンをやっており、交通費は、広島県内は交通費なし、中国、九州、四国は片道分の交通費のみだそうです。その他の地域の依頼も受け付けているのでご相談ください。

ドローンを使って出来ることについて

農業の分野では、

  • 農薬の散布
  • 除草剤の散布
  • 肥料の散布
  • 田んぼの種まき
  • ビニールハウスの洗浄
  • ビニールハウスの遮光剤の散布

散布は、液剤、つぶ剤にも対応が可能です。

田んぼや畑の場合、散布にかかる時間は、10aあたり7分から8分。バッテリー交換や移動時間などもを合わせると、60分で約50aの散布が可能になります。

柑橘類の木の場合だと、上を通過しただけでは十分に農薬や肥料の散布が出来ません。1本1本の木ごとに散布する必要があるので、25本あたり30分ほどかかります。

しかし、柑橘類の木の農薬散布は、斜面で技術も難しくドローンの墜落の危険性もあるので断られる可能性があります。ドローンテックYoshimuraさんでは、柑橘類の木の依頼も受け付けているそうです。

また、農業の分野以外でも、牛舎などの消毒、太陽光発電パネルの洗浄などが挙げられます。

農業業界によるドローンの現状について

現状は、田んぼでの農薬散布がメインに使われています。通常、複数人で何日もかけて農薬を散布する作業も、1日で終わる作業がほとんどです。撒いてる間は、他の作業に時間が使えるので、リピート率も高いといいます。

少しずつ増えつつあるのは、稲の種に鉄コーティングを施しドローンで田んぼに直播する方法です。東北では増えつつあり、西日本でも実験が進んでいます。苗を育てる手間や田植えが無くなり、農家さんからは楽になったとの声も出ているようです。

その他には、ドローンを使った柑橘類の木の農薬、肥料散布です。柑橘類の木は、日が当たるように斜面に生えている場合が多いので、農薬、肥料を散布する作業は非常に重労働になります。更に、高齢化が進み、手をかけるのが難しい農家さんが増えています。その中で、ドローンを使い作業を簡略化する農家さんもいるそうです。

作物以外の部分で言うと、近年温暖化が進み、夏の気温がひと昔前に比べて高くなっています。夏野菜といわれるトマトも、ハウス内の気温が高くなりすぎてしまい、育たない状況です。解決策として、ハウスの外に遮光剤を散布する方法があります。しかし、かなり高いところまで登るので、落下の危険性が伴う作業です。それを、ドローンを使い遮光剤を散布します。

このようにドローンの使い道は多数ありますが、聞いたことあるだけの人が多く、実際に使ったことのある人はまだまだ少ないと言われていました。今後、社会的影響もあり、ドローンを使った農薬散布の会社は、更なる広がりを見せるでしょう。

農業ドローンでのプチ情報

1つ目は、ドローンの料金についてです。

私が、広島県にある某JAに電話して、ドローンを使った農薬散布をJAにお願いしたら、いくらかかるのか聞いてみたところ10aあたり7900円(農薬込み)と言われました。農薬の種類を聞き、その分の価格を抜いても、農薬抜きで約7000円になります。

これは、農家さんがJAに依頼すると、JAが農薬会社に依頼、農薬会社が提携をしている農薬散布を行う会社に依頼する流れです。多くの人がかかわるので、中間マージンが発生してしまい高くなってしまいます。

直接、農薬散布を行っている所に連絡した方が、はるかに安く済むので気を付けてください。

2つ目は、ドローンが広まった後の業界です。

現在でも、ドローンを使った農家さんが次の年にもリピートをするからと言って、持っている使わなくなってしまう機械を早急に手放す場合があるそうです。

これは、ドローンが広まり、多くの人が必要がなくなった機械を手放すタイミングがきます。同じ時期に売ろうとしても、値段が付かなかったりと売れなくなってしまう可能性があるからです。ですので、早めに売却をする農家さんもいるみたいです。

終わりに

私は、ドローンを使った農薬散布については、名前だけで知りませんでした。

実際、話を聞いてみて1週間掛かる作業が1日2日で終わり、その間は農家さん自身は他の作業に時間を使うことの出来る便利な物が出てきたなと思いました。

時間と疲労をお金で買うことの出来るドローン。依頼する場所を一つに絞らず、何件か連絡して見積りを出すことで金額も大きく変わると思います。気をつけてください。

最後に、ドローンに興味がある農家さんは、ドローンを使った農薬散布等をする会社も紹介できますので良かったら連絡してください!

広島県で取材した記事

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読んでくださりありがとうございました!

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