GAPは、Good Agricultural Practiicesの略です。日本語では農業生産工程管理となります。簡単にまとめると、より良い農業を続けるために計画的に行動しようって意味になります。
では、GAPを取るとどんなメリットがあるのか。どうやって取得するのか。
GAPを取るメリットってなに?
安全と信用の確保
取得すると、作物が高く売れたりと儲かるわけではありません。
しかし、承認を受けた作物は食品安全、環境保全、労働安全、人権保護、農場経営管理の5つの要素を満たしている証拠となります。そして、信頼につながり、消費者に安心感を提供することができるのです。
リスク管理に繋がる
生産管理を見える化する観点より、リスクを減らすことが可能になります。
異物混入や不適切な農薬使用など食品安全に関するリスク、土壌汚染など環境保全に関するリスク、農機具による事故や農薬散布時による中毒など労働安全に関するリスク、従業員の離職やリコールなどの農業経営に関するリスクなどがあげられます。
販路拡大に役立つ
2020年の東京オリンピック、パラリンピックでの作物の安全を証明する国際的な基準として使用されました。また、SDGsの流れもあり、消費者は「環境に優しい方法で栽培され、安心安全な農作物」を食べたいと考えるように思考も変化してることがあげられます。
具体例として、セブンイレブンからは環境宣言「GREEM CHALLENGE 2050」という基本方針が出されました。GAP取得した作物を、2030年までに50%、2050年までに100%を目指す動きです。
このように大企業も目標を掲げて動き出しています。
周りの農家さんが取得してないタイミングだと特別な存在となり、販路拡大する為の営業に有利となるのではないでしょうか。
人材の確保
GAP認証基準の中に労働安全、人権保護が含まれていますので、労働環境が良いことをアピールすることで人材確保にもつながります。
GAPを取るデメリットってなに?
取得に費用が掛かる
GAPの種類によって取得には金額が変わってきます。どちらのGAPにしても安い金額ではありません。
金額に関しては別の記事で書きたいと思います。
取得に手間がかかる
GAPは、生産工程のすべてをしっかり管理しなければいけません。農薬の在庫数、畑の土の成分や作業日誌など管理しなくてはいけない項目が多いです。
「何月何日に、この畑で誰が何の作業をしましたか?」という質問に答えられなければいけません。
今までの農業では行われてこなかった手間が増えるので慣れるまでは大変な作業になります。
まとめ
GAPにはメリットもたくさんありますが、その分手間やお金もかかります。自分の農業を見た時にプラスになるのか考えなくてはなりません。単価などは変わらないですが、他の農家さんとの差別化には繋がります。
また、多くの企業でGAP取得している農作物を探している流れもあるので、現在の取引先に今後必要になるのか聞いとくべきでしょう。
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読んでくださりありがとうございました!
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