2010年ごろから農福連携という言葉ができ、少しづつ広まり始め注目されつつある農福連携。
農業×福祉とはどういうこと何でしょうか。
農福連携とは?
農福連携とは、障害者等が農業分野で活躍することを通じ、自信や生きがいを持って社会参画を実現していく取り組みです。
また、農福連携に取り組むことで、障害者等の就労や生きがいづくりの場を生み出すだけでなく、担い手不足や高齢化が進む農業分野において、新たな働き手の確保につながります。
農福連携の背景は?
背景には、農業と福祉の分野での抱える問題が存在します。
農業の分野
平成12年ごろ246万人いた農業人口は、令和2年ごろには136万人と約100万人減少しています。また、平均年齢も平成12年ごろは61歳でしたが、令和2年ごろには68歳と高齢化が進んでいます。
このように、農業従事者は、高齢化が進み減少傾向にあり人手不足が問題です。
福祉の分野
身体・知的・精神障害者の総数は、約960万人。そのうち、18歳~64歳の在宅者数は、約370万人になっています。また、企業における障害者雇用者数は、約60万人となっています。
賃金の面では、就労継続支援B型事業所において、令和元年の利用者1人当たりの平均月額工賃は、16369円です。平均工賃を自給換算すると223円となり、同年度の最低賃金の全国平均901円の4分の1以下となっています。
このように、障害者の就労先の確保と低い賃金が問題です。
農福連携のメリットとは?
福祉が農業にもたらすメリット
障害者の農作業の手伝いによって、作業の負担を軽減でき、農産物の加工、出荷準備の作業などに加わることで、農家さん自身の時間ができ販路の拡大や収穫量の増加が見込まれます。
このように、人手不足の解消に繋がります。
農業が福祉にもたらすメリット
障害者にとっての就労先の確保に繋がります。また、障害者が作業に入ることで販路の拡大や収穫量の増加、6次産業化が可能になり、売り上げの増加に繋がることで賃金の増加が見込まれます。
土に触れる事での精神的な安定への効果も期待でき、その中で就労するための技術習得や生活サイクルの訓練から日常生活へ繋がります。また、地域に貢献することや農家さんとの会話によるやりがいや地域の人との交流は、孤立しがちな障害のある人にとって生きる上での糧になります。
このように、お金の面だけでなく精神面での安定に繋がります。
農福連携の課題は?
農業を行う人は、家族経営が多く障害者を雇うまでの手が回らないことがあります。農業で生計を立てているのであれば、ある程度、大きな規模の生産を行っています。その労働は、毎日作業を行わなければ間に合わないほどです。
ほかにも、大量の作業に対応するスピードや質が求められる中では、普段障害のある人と接する機会が少ない人だと、障害のある人への偏見も相なって、懸念される場合があります。
しかし、課題解消の為に、農業と福祉のマッチングを扱う行政サービスも出てきています。
また、障害があっても、得意な部分を活かし、苦手を補い合うことで、障害のない人とそん色なく働くもできます。このように、捉え方も少しづつ変化しています。
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読んでくださりありがとうございました!
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