広島県発「Hiroshima FOOD BATON」農家×企業で作り上げる”稼げる力”農業の新ビジネスとは?

広島県の県庁で開かれた「Hiroshima FOOD BATON」。農業経営体をはじめとする食の「稼ぐ力」を高めるため、マーケットインの視点で生産から販売にかかるバリューチェーンを構成する様々な企業と農業経営体が連携し、専門家のアドバイスを受けながらイノベーションを起こし、広島の誇る新商品や新サービスの提供等、新たなビジネスを創発する目的だ。

記者会見に参加して話を聞いてきた。

直売所?いいえ調剤薬局です 

薬局DE野菜

メンバー紹介

Agre Lore Lab. 藤谷祐司

・広島県三次市で白ネギと米の栽培。また、六次産業化でネギ油の販売を行う。

株式会社 リンクメディカルダイレクト 石井佑弥

・医薬品卸業、医療機器販売業、調剤薬局と学童保育の運営を行う。

Farmer’s Collection 竹内正智

・広島市内を中心にマルシェの開催、生産者と企業の農産物の仲介や紹介などを行う。

事業内容

調剤薬局で生鮮野菜や加工品の販売

3者(調剤薬局、消費者、生産者)のニーズ・課題を解決するサービスとなる。

調剤薬局

課題:大手ドラッグストアとの差別化

役割・価値:食の観点から健康サポートすることで、差別化を図る

      野菜をきっかけとした顧客の獲得

消費者

課題:美味しく健康になれるこだわり生鮮野菜の日常的な購入場所がない

役割・価値:日常生活での購入機会

生産者

課題:個性あるこだわり野菜の販路がない

役割・価値:通常の市場に比べて高単価で売れる販路の確保

      既存の規格に囚われない新たな販路の獲得

薬局DE野菜の現状

売り上げの推移は、2022年6月から開始し、40,000円、74,000円、98,000円と右肩上がりである。

機能性表示食品のミニトマトを、通常のミニトマトの倍の価格で販売して完売したという。

お客さんの声として、「薬局にあるから信頼できる。」「価格は高いが健康に効果があるなら買う。」といった声がある。また、薬局としても、商品がきっかけにお客さんとの会話が生まれているという。

薬局DE野菜の今後

現状1店舗での実証実験中であるが、2024年4月までに出店薬局数50店舗、参加生産者50者を計画として進めている。

また、機能性表示食品の売れ行きが好調なことから健康テーマの専門ブランドの立ち上げも検討しているという。生鮮野菜のブランド化により生産者からの買取価格向上を実現したいと語る。

広島県県庁

最後に

薬局での野菜の販売は、農家にとっても新たな販路としての可能性を秘めていると思う。特に、少量多品目で作る有機野菜は相性がいい。更に、そこに機能性表示をつけれるようになるとしたら可能性も広がるだろう。

このように、農業には異業種との可能性を多く秘めている。アンテナを広く張ることで新しい事業や新しい販路と見つけることに繋がるのではないだろうか。

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読んでくださりありがとうございました!

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