茨城県小美玉市にある、ななほし農園さんでお話を聞かせていただきました。
有機栽培で少量多品目の野菜を作られている農家さんです。
自己紹介
ななほし農園さんでは、お米やキャベツ、ナス、ピーマンなどを少量多品目で、全て農薬や除草剤を使わずに有機肥料と微生物の力で年間約50から60種類を夫婦二人で作られています。田んぼは、4反6畝。畑は、6反4畝。合計1町1反です。
6月26日にお伺いした際は、トマト、スティックセニョール、キャベツ、ケール、小松菜、人参、ズッキーニ、トウモロコシ、さつま芋、きゅうり、オクラ、バジル、ピーマン、ナス、生姜、ネギ、かぼちゃ、ねぎ、スイカを畑で育てられていました。
また、野菜の販売は、野菜セットと野菜弁当だけで単体の販売はせずに経営しています。
野菜セット
野菜セットに一緒に入れる一筆
農業を始めたきっかけについて
東ヶ崎さん夫婦は、上記がきっかけで有機農家になる決意をし脱サラ。その後、お二人は、神奈川県から農家さんになる為に長野県に引っ越しました。
長野県では、約5年間土地を借りて、少量多品目で農業を営んでいました。しかし、高冷地で農業をしていたこともあり、農業が出来る時期が限られてしまう。子供が生まれて頼れる存在が欲しい。といった理由などがあり、旦那さんの実家がある茨城県小美玉市に移り住みました。
現在では、旦那さんがメインで農業をやっており、ふみのさんは野菜弁当を作りながら、田植えや稲刈りなど一番忙しくなるタイミングに、畑や田んぼに出ているそうです。
ななほし農園の野菜弁当について
ななほし農園さんでは、野菜弁当の販売をしています。
お弁当のこだわりは、
- とれたて新鮮な旬の農産物を使用
- 素性のわかる食材、調味料を使用
- 化学調味料や添加物は不使用
購入できる場所は、茨城県庁。ポケットファームどきどき茨城町店(JAが経営)です。
ななほし農園さんで作っている野菜は、野菜セットと野菜弁当で無駄なく全て使用をするので捨てるところはほぼないです。
農家さんの作る野菜弁当について
メリット
農業以外の部分で安定的な収入の面が出来るので、売上としての安定です。野菜を加工して付加価値をつけて販売することで、市場に出すよりも高い価格をつけることができ、売り上げに繋がります。
もう1点は、今まで時期を過ぎてしまい廃棄していた野菜の有効利用が出来る点です。自分でメニュー決めることが出来るので臨機応変に野菜の活用をすることができます。
デメリット
ななほし農園さんの野菜弁当は、最初、他の農家さんと共同で場所を借りて出していました。しかし、何人もが段々と辞めていきました。原因としては、家族で農業をしている中でお弁当を作るのに時間を取られてしまい、農業に費やす時間が少なくなってしまったことです。その分、パートナーの作業量が増えてしまい、理解を得るのが難しいという点がありました。
また、加工品になるので、作る上での場所の確保。お弁当を置いてもらう為の自分での営業活動、場所によっては企画書の提出と関わってくる仕事は多いです。その他にも、消費者の動向によって売れ残る可能性もあります。
ちょっとしたコツ
・お弁当の表記を「幕の内弁当」にしてシールの表記を簡素化する(いろいろなおかずが入る前提での販売なので、表記でその他が使え、おかずの自由がきく)。
・消費者の購買動向を記録して出品の数の調整を工夫をする。
考えながら続けて行くことで、利益も少しずつ上がっていったそうです。
お弁当を作る場所
終わりに
お話を聞かせていただいて、正直どの農家さんもが取り組むことの出来る簡単な話ではないと思います。むしろ、始めは手間が多く大変な仕事です。ですが、実際に行動して売り上げを上げている農家さんがいるのも事実なのです。何か行動を起こしたい農家さんにとって一つの案になればと考えます。また、ななほし農園さんでは、旦那さんの理解がある上で、野菜弁当が成り立っているのは忘れてはいけません。
東ヶ崎さんの人柄がありコミュニケーションを取り続けたからこその野菜セットのリピーター(内容野菜をライン等で柔軟に対応)。長く野菜弁当を続けてきたからこその信頼の確保が取材を通して見れました。
自分の身においても、簡単に辞めるのではなく続けることの大切さを学ばせていただきました。
ありがとうございました☺
農薬を使わずに作る、ななほし農園さんの田んぼ
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読んでくださりありがとうございました!
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是非、色々な情報が載ってますので見てみると面白いです☺