「全国農業新聞 4月26日号より」
これまで農業×SNSの可能性など良い点に触れてきたが、もちろん怖い部分も存在する。第4回はSNSのデメリットや危険性について話をしていきたいと思う。
1つ目は、個人情報が世に出てしまう可能性だ。SNSを利用する上で自己紹介を書いたり、住んでいる場所近くの写真を投稿したりする機会が必ずある。それだけでなく自身の顔写真を投稿することもあるだろう。発信する情報は全て、不特定多数のユーザーに届くこととなるのを忘れないで欲しい。
2つ目は、誹謗中傷についてだ。SNSのメリットとして、ネット上で多くの人に見て貰えるという点がある。これらを「バズる」と呼び、多くの人が関心を持つ投稿で生まれる現象である。ただ、勘違いしてほしくないのが、関心＝応援という意味だけではない。断片的に切り取られた投稿から、悪い印象を持ち、コメントしてくる人もいる。それは、ときに鋭利な言葉となって人を傷つけることがある。1点、気をつけて欲しいのが、被害者になる可能性もあるが、加害者側にもなる可能性があるということだ。
3つ目は、うその情報や悪い人がいるという点だ。SNS上には多くの間違った情報が飛び交っている。多くの情報を得るのに便利でもあるが、情報の信ぴょう性を見極める力も必要となるのだ。また、SNSを使って騙そうとしてくる人もいる。私自身、農業に興味あると近づかれて、蓋を開けてみると投資話をされたということが何度かある。
これらのように、SNSには便利である一方、怖い一面も持つ。ただ、無料で使うことができるSNSをビジネスに活かさない手はない。私自身もSNSを通して様々な生産者と出会ってきたし、SNSきっかけで企業から仕事を頂く機会も多々あった。SNSについて正しく理解した上で目的をもって利用する必要があると考える。
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