近年、国から発表された「みどりの食料システム戦略」により2050年にかけて増えていく有機農業。
また、SDGsの動きが高まり環境に配慮した農産物の作り方や消費者の安心・安全の作物を必要とする消費動向が見受けられ需要は増えつつあります。
では、具体的に有機野菜や有機農業の基準はどんなものでしょうか?
有機ってどんな意味?
1 生命力を有すること。生活機能を有すること。
2 有機物の性質を持つこと。
3 「有機化合物」「有機化学」などの略。対義語として無機。
有機(ゆうき)の意味 – goo国語辞書
とされます。
理解として、炭素を含んでいるものは有機。含んでないものは無機という意味もあります。
有機栽培(有機農業)とは?
有機栽培(有機農業)は「化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと、並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業」と定義されています。
簡単に言うと、「化学肥料や農薬、遺伝子組換え技術を使わない、環境にやさしい栽培方法」となります。化学肥料や農薬を使わない安全な農産物という意味と捉えられますが、実際は、環境にも配慮していることが必要とされます。
また、上記のことを証明するために日本では、「有機JAS規格」が採用されています。
また、こちらの規格を満たし、検査を合格した商品だけに「有機JASマーク」を付けることができます。「有機JASマーク」が付いている商品のみが「有機○○」と販売できるのです。
有機野菜と似ている「オーガニック」「無農薬」の違いは?
「オーガニック」とは?
「オーガニック」は、英語で「有機栽培(有機野菜)」と訳されます。
訳と同じで、有機野菜と同じ意味で捉えられます。「オーガニック」と商品を謳うには「有機JASマーク」が必要ということになるのです。
「無農薬」とは?
「無農薬」は、栽培において農薬を一切使用しないと意味になります。
しかし、栽培を行う際には、土壌に前の農薬が残っていたり、近くの畑で使用した農薬が風で流れてきたりする可能性があります。農産物に全く農薬を含まないことを示す厳格な基準やそれを認定する機関が存在しないため、誤解を招かないように農林水産省が作成した「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」により原則的に禁止されています。
また、似たような言葉に「減農薬」も存在しますが「無農薬」と同じで原則的に禁止されています。
「特別栽培農産物」とは?
無農薬・減農薬栽培などの表記は原則的に禁止となっています。その代わり、農薬をなるべく使用しない栽培方法、農薬をできる限り低減した栽培方法については、現在「特別栽培農産物」という表示に統一しています。
こちらは定義が定められています。「農産物が生産された地域の慣行レベルに比べて、節減対象農薬の使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下」となっています。
「自然農法」とは?
「自然農法」とは、「農薬や化学肥料などに頼らず、自然の恵みのみで作物を栽培すること」です。
明確な基準は決まっておらず、生産者によって様々です。ただ、根底に「自然農法」を提唱した岡田茂吉(おかだもきち)の「大自然を尊重し、その摂理を規範に順応する」という理念が存在します。
耕さず(不耕起)、除草せず(不除草)、肥料を与えず(無施肥)、農薬を使用せず(無農薬)に栽培します。しかし、どこまで手をかけないかは生産者ごとに変わってきます。
自然本来の力、作物自体が持っている力を生かした農法という点は共通しています。
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