取材した農家さんをご紹介 Vol.31 株式会社 靖光ファーム /キャベツ/白菜等

茨城県結城郡八千代町にある靖光ファームさんでお話を聞かせていただきました。

靖光ファームさんでは、キャベツ、白菜、ナス、ほうれん草などを作られています。

自己紹介

 
ゆうと
はじめまして!鈴木です!よろしくお願いします!
金子さん
はじめまして!靖光ファームの金子です!よろしくね!

株式会社靖光ファームは、靖光グループの青果物生産を担っている会社です。グループ内では、青果卸業を担う株式会社靖光。運輸業を担う株式会社靖光運輸が存在します。

栽培面積は、約16haあり、主にキャベツ、白菜を栽培。その他にも、サニーレタス、グリーンカール、ナス、ほうれん草なども作られていおり、上記の品目は全て、JGAPを取得しています。

業界では珍しく、平均年齢は、33歳と若く勢いのある会社です。

農業に関わるきっかけについて

 
ゆうと
始めに農業に関わるきっかけについてお伺いしてもいいですか?
金子さん
実は、始めは知り合いからの勧めで、野菜を買って、東京のドラックストアの店前などで販売することから始まりました(笑)そこから、お客さんがついてくれるようになっていって、本格的に会社として青果卸業をするようになります。その後、ファーム業、運輸業と拡大していきました。

現在、青果物の生産から物流、販売まで行う靖光グループは、兄と哲哉さんの2人で販売したところから始まり、作り上げていった会社です。生産と販売を両方行うからこそ、客のニーズを掴むことができ伸びていったといいます。

青果物が集まるので冷蔵庫がある

なぜ卸売会社が畑をやるのか

 
ゆうと
野菜を作り始めたきっかけは何があったんですか?
金子さん
きっかけとしては2つあります。1つ目は、地域的に高齢化が進み畑が空いている状況だったことです。2つ目は、青果物が無い時に互いに違うお客さんを持っているのでもめたことです。ちょうど場所もあって売りだけやっていてもってタイミングだったんで始めました(笑)

結果として、客を持っている卸売会社が農業をすることは客の声を直接聞けるので、求められていることに素早く対応でき伸びていったといいます。

実例として、小さい白菜が欲しいとの声があがった時には物が手元に無かったので、自分たちで生産して納品をしたそうです。他ではできない事を対応してくれるという理由で買い手もついていきました。

また、GAP取得についてもです。買い手側であるセブンイレブンの動きから、今後GAPが重要となってくると感じ取得しました。実際にGAP取得していることから、大きい取引も増えていったといいます。

このように、農家さんよりも情報を早く仕入れることのできる環境が強みと言えるでしょう。

生産から物流、販売までやっている金子さんに、今、野菜を作るなら聞いてみた

新規就農をする場合

ほうれん草、小松菜

理由

  • 栽培期間が短い
  • 経費が少ない(虫にやられずらい、他の品目に比べて少なく済む)

実際に農林水産省の農業経営統計調査によると10a(1000㎡)当たり、年産での統計。

ほうれん草が他の品目と比較しても経費が少ないことが分かります。

金子さんいわく、需要もあり、回転率も良く、経費の部分でもリスクが少なく済む。靖光ファームでも、ほうれん草の栽培から始めたと言われてました。

設備等も揃っている農家さんの場合

ハーブ類

理由

  • 単価が高い
  • 手間が少ない

農林水産省のページにも載っておらず他の品目に比べて情報が少ないですが、実体験とECサイトなどを参考に考えていきたいと思います。

実体験の部分でいうとサラリーマン時代にパクチーを取り扱う機会がありました。キロ単価2800円ほど

ECサイトを見てみると、

何個かサイトを見て価格を調べたところ、キロ2500円前後でした。他の野菜に比べて単価は高いです。しかし、パクチー自体の重要は一定数あるものの他の品目に比べて販売は難しいと言えるでしょう。

だからこそ、販売のプロでもある金子さんは挑戦したいと言われていました。

*個人の見解になりますのでご承知ください。

今後について

 
ゆうと
最後に、今後についてお伺いしてもいいですか?
金子さん
靖光ファームでいうと、働きたいという若者が集まってきているので、対応する為にも栽培面積を増やしています。更に、品目も多品目化し、お客さんのニーズに答えられるようにしていきたいです。
金子さん
グループでいうと、運輸の部分で全国に拠点を作り、効率の良い運送システムを作りたい考えています。運輸は、昔と大きく変わり労働時間など厳しい状況です。運賃が合わないから取引できないことも少なくありません。そんな問題を解決する為に動いてます。

靖光グループのトラック

最後に

靖光グループでは、卸売業をやっているから取引先から情報を手に入れることができ、ニーズに合わせたファーム業を営むことが出来ています。

実際に、ある企業が輸入に頼っていた葉を国産に切り替える為に作ってくれる人を探しているなど情報が無いと知ることのできない話が存在します。

これからは、農業も栽培以外の情報についても積極的に取りに行く時代がくるでしょう。

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読んでくださりありがとうございました!

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