千葉県旭市にある石井ファームさんでお話を聞かせていただきました。
石井ファームさんでは、ハウスでミニトマトを栽培されています。
自己紹介
石井さんのお家は、代々米農家でしたが、38年前から石井さんのお父さんがミニトマトの栽培をハウス2棟から始めました。その後、石井さんが後を継ぎ、ミニトマトの栽培面積を増やしていったといいます。
現在では、栽培面積が約1ヘクタールのハウスになり、土耕栽培と養液栽培の2通りで栽培。養液栽培の収量は、最高で10アールあたり30トンになるといいます。農林水産省によると、ミニトマトだけではありませんがトマト全体の収量の平均が10アールあたり7トン前後なので、日本でもトップクラスの収量です。
養液栽培で大量生産をしていると味が、、と思われがちです。しかし、多くの光合成をすることで収量があがります。また、たくさん光合成をしたミニトマトは、味も美味しいものになるといいます。
ここまで収量を追い求めるのは、「美味しいミニトマトを買い求めやすい価格で多くの人に提供したい」という思いからだそうです。
養液栽培を始めたきっかけについて
石井さんいわく、養液栽培は土耕栽培よりも簡単に収量があがると思われがちですが、水や空間管理次第で土耕よりも取れなくなる可能性もあるそうです。管理1つが大きく収量に関わってきます。そこで、石井ファームでは、更に上を目指す為に、オランダでの最新技術、情報をコンサル会社を通して仕入れているそうです。
パソコンでデータ管理
また、導入にかなりのお金が必要と思われがちですが、地面に袋を直置きしたり、ホースを手作りで穴を開けてみたりと安く導入することは可能だといいます。実際に石井ファームでも、初めは簡易的な手作りのもので試してみて、段々と本格的なものを導入していったと話されていました。
農林水産省のデータによると養液栽培実面積は年々増加傾向にあるそうです。
取材当時はまだ赤くなる前でした
石井さんが大事にする攻めの農業とは
私は、石井さんが考える攻めの農業とは、守りに入った時にリスクがついてくるので、攻めてでもリスクを減らすという意味があると理解しました。
話されていたことを何個か紹介していきたいと思います。
- 燃料代、肥料が高くなるから使う量を減らすのではなく、その分を回収できるように販売に注力する
使用量を抑えて、病気や収量の減少の方がリスク
- もう1年いけそうなハウス。寿命がきたなら、もう1年延ばさずに予定通り交換する
もし破れたら、修理代がかかったり、燃料代が増えたり、収量が減ったりとリスク
- 収量を増やすと人件費がかかるから現状維持のまんま
人件費を上げずに、更に効率良く収穫できる方法を考える。以外に考えてない人が多い。現状維持は衰退していくリスク
オランダでの養液栽培についての理解とは
最後に
今回お話を聞かせていただいて、農業の情報を仕入れるのにお金をかけていることに驚きました。オランダから情報や技術を入れることで、ミニトマト業界の最先端を走っている石井ファームさん。
その努力もあり、手に取りやすい価格で美味しいミニトマトを販売できているのだと思います。
また、日本とオランダでの養液栽培の認識の違いについても驚きました。ただ、オランダの考え方が全てではありません。日本においては化学肥料を輸入に頼ってしまっている部分があります。
今回の情勢のように何が起こるか分からない時代なので、入ってこないなどが起こりえます。すべてを頼りすぎても危険です。
これからは、どのぐらいのバランスで使っていくか見極めが必要になってくるのではないでしょうか?
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読んでくださりありがとうございました!
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是非、色々な情報が載ってますので見てみると面白いです☺