千葉県銚子市にあるサンズファームさんでお話を聞かせていただきました。
サンズファームさんでは、慣行栽培で大根、自然栽培で多品目の野菜を作られています。
自己紹介
銚子市は、年間の平均気温が15.7℃、1月の平均気温が6.4℃と関東では温暖な地域で、年間を通して農業が盛んです。他にも、醤油酒造業、水産加工業などの産業があります。
そんな銚子市で、慣行栽培と自然栽培を両方されているサンズファーム。今回、お話を聞かせていただいた寺井三郎さんが三代目として農業を営んできました。現在は、息子である洋道さんと一緒にやられています。
作付面積は、慣行栽培が5ヘクタール、自然栽培が5ヘクタール。慣行栽培ではGAPを取得し大根、自然栽培では、レタス、小松菜、ほうれん草、さつまいも、かぼちゃ、かぶなどを作られています。
慣行栽培と自然栽培を両方している理由
自然栽培ですが、すべての畑でうまく育つわけではありません。残留農薬など土壌環境によって変わってくるそうです。そこで、自然栽培にあった土が出来ている場所のみ、農薬、化学肥料、堆肥を使わずに栽培。また、土作りが必要な畑では、最低限の農薬と肥料を使い土作りをしながら栽培しています。
三郎さんいわく、「農薬と肥料は適量を守れば悪くない、過剰にあげてしまうのが良くない。むしろ、適量なら野菜の成長を助ける必要なものです。しかし、除草剤は土の中の微生物などを減らしてしまう原因になるので気を付けて欲しい」と話されていました。
実際に、サンズファームでは、自然栽培と慣行栽培の両方で除草剤は使わず手で抜いています。パートさんなど人件費の1/3は草抜きになるそうです。しかし、農薬や肥料など使う量が少ないので、慣行栽培だけをやっていた時とそこまで経費は変わらないとのこと。
その他にも、自然栽培だけでなく慣行栽培をすることで経営の安定に繋がっているといいます。サンズファームで作られている慣行栽培の大根は全量、大根おろしを作る工場に出荷。契約の値段なので年間を通して安定的な収入になります。逆に、自然栽培の野菜は直売所、スーパー、野菜ボックス(農家さんから野菜を集めて販売している企業)に出荷しているそうです。
*農薬や肥料などについては様々な考え方があります。
GAPって実際どうなの?
サンズファームでは、2013年からGLOBALG.A.P(グローバルギャップ)の認証に取り組み、2017年から現在まで毎年取得しています。
GAPの良かった点
- 消費者に安全性など情報提供を出来るようになった
GAPの大変な点
- 更新料の負担が大きい
正直、これぐらいで特にメリットないんですよね、、とのこと。現状、GAPを取っているから取引したいとの連絡はきていないそうです。
個人的には、GAPを取得している野菜を探している連絡がきたり、セブンイレブンがGAPを取得している野菜100%を目指すと宣言していることなどから重要がもう少しあるのかと思っていました。
実際に探している人もいるので取得している農家さんが営業や情報の発信等が必要なのかもしれません。
今後について
最後は、後を継ぐために農業を勉強されている洋道さんに聞きました。
最後に
今回お話を聞いてみて、あらためて農業の奥の深さを感じました。
同じ名前の栽培方法でも、1人1人やり方も考え方も違います。さらに、正解は無く、農家さんの数だけ正解はあるという。どんな職業よりも情報量が多いのかもしれません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
読んでくださりありがとうございました!
下にある農業と書かれているボタンをクリックすると、農業ブログのランキングサイトに飛ぶことができ、他の方がやられている色々な農業ブログを見ることができます!
是非、色々な情報が載ってますので見てみると面白いです☺